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PMS、生理痛、不妊、更年期|これだけ押さえて自分の機嫌は自分でとろう!

婦人科のトラブルやお困り事は尽きないものですね。自分で意識できることがわかると、自分のことを大切にできます。

伝統医学の漢方でも、婦人病について多くの研究がなされてきました。

知識を合わせて、自分でコントロールしていけると理想的ですね。

不調の原因は?

中医学の古典で「夫人の病気は男子に比べ十倍直し難し」(備急千金要法、医心方)という言葉があります。

男性にはない、生理という月のものがあることで漢方の基本である、気血水の巡りを乱されやすいためです。
中医師たちはここに診断や治療の労力を注ぎ、発展させ、現代へ残してくれています。

古くからのことでいうと、言い伝えられる“おばあちゃんの知恵”的なことも見過ごせません。

時代に合わせて、古くからの知恵を応用して、現代に合わせていくこと。
気候や時代や体質が変化しても、理にかなっているは少なくないのです。




漢方の証

生理には血が関わりますね。
よって、生理トラブルを漢方で診立てていくと主な証(診断)には血が絡み、治すためには新しいきれいな血を作って流していくことがを目標にします。

言い方として、血が十分に足りていない「血虚」や、血の流れがどこかで滞ってしまっている「瘀血」です。
その原因や結果として臓腑や気・水の動きが絡んできます。

およそですが、
生理異常で多いのは「脾虚」「瘀血」、
ダイエットや精神的なストレスが起因していると「血虚」「気虚」「気滞」、
更年期は「血虚」「気虚」「瘀血」が考えられ、
不妊症は「気虚」「気滞」と「瘀血」が絡みます。


自律神経のコントロール

脳の視床下部という場所は、自律神経や内分泌系の中枢をコントロールし、指令を出します。

自律神経は、交感神経・副交感神経に分かれて体の活動を支えます。
そのはたらきが低下すると全身あらゆるところに影響がでて、卵巣や子宮の機能が弱り、生理痛がひどかったり、経血量に影響し子宮力が低下してしまいます。

視床下部の働きを悪くする大きな原因は、ストレスです。
ストレスは、自律神経の中でも交感神経を刺激するため、血管を収縮させて血行を妨げ、冷えも生じさせてしまします。それによって、ホルモン分泌も悪くなってしまうのです。





自覚する症状

子宮内膜症や子宮筋腫のような具体的な病気ではないけれど、心や身体に起こる不快感というものがほとんどです。

人によって症状も異なり、複数の不調が出たり、ずっと同じ症状であったり、あれこれと変化する方もいます。
不調の度合いもさまざまで、どのような時に起きるかもそれぞれです。

イライラ、気分の落ち込み、不安などの精神面
肩こり、のぼせ、動悸、頭痛、腰痛、冷えなど血行の問題
にきび、ふきでもの、ほてりなど肌トラブル
生理の周期や量での異常
疲れやすさ、だるさ、のどの詰まり感、フワフワ感、ソワソワ感
めまい、不眠、過食、吐き気など

多岐にわたる症状としてあらわれるので、多少なりとも誰もが経験していることでしょう。


漢方では、こうした症状に「肝」が深く関わっていると考えます。
すべての飲食物や外から受ける影響を代謝して処理していく場所です。

「女性の先天は肝」と言われるほどに肝の養生、簡単に言ってしまえばストレスマネジメント的なことが大切になります。


からだを整えるとは?

漢方では、元気が有り余っておらず、元気が足りていないわけでもない、ちょうどいい「中庸」を目指して処方します。

口癖のように「気血水を整える」と言ってしまいますが、お互いを支えているから人間の体は健康で、恒常性を保っています。

そのためには十分な量があり、十分なスピードで流れて、十分に産生と排出がされていることが必要です。

全身のバランスをとる

血と水は、気の流れがあるから全身へ行き渡ります。
液体は流れなければ、そこに停滞して塊になって流れの邪魔をします。

そもそも女性は特に血がたくさん必要です。毎月の生理や、妊娠の着床や、肌荒れや目にも血は不可欠です。

生理は、デトックスといういい方をするくらい、心身のバランスを整える機会でもあります。
そのときに痛みがあるということは何かの影響で、老廃物やストレスをため込んでしまっている状態(瘀血)、もしくは必要な血が足りていない状態(血虚)です。


たとえば、不足している場合には貧血だとか鉄分が必要だ、だとか思われてるでしょう。
ですが、実はきちんと巡っておらずまんべんなく行き渡っていない、という可能性もあります。そうなるといわゆる貧血とは異なるわけです。

ちなみに漢方で血が不足すると、いらいらしたり、よく眠れずに夢を見たりする症状が見られます。
感情面で安定感がなく、気付かないところでがんばってしまってることがあります。




自分の機嫌をとるには?

健康や美容のため、自分と大切な人のために、日ごろから体づくりをする意識を持つことはその後何十年の自分の身体を大切にすることに繋がります。

妊活や妊娠を希望している場合に気をつけるようになることが多いと思いますが、だれでも筋力と体力をつけておくことで体の巡りが改善することはあるはずです。
ぜひ体の内側に目を向けてください。

照明から睡眠に入る

私たちは、目の前のスマホの明かり、テレビの鮮やかさ、職場や建物内の蛍光灯など、明るい光をたくさん受けています。

明るいというのは脳を活性化するため、小売店などは照明の明るさで購買意欲を高めたり、正確性や信頼性が必要な薬局でも明るさの規定があります。

つまり、白い照明や明るい環境はリラックスになりません。

労働の場所以外では、間接照明などで影を意図的に作ること。
暖色系の照明に変えることもおすすめです。寝る時間前に部屋の照明を暗くしておくと、体が休む体制に入りやすいでしょう。

睡眠は、生命力に影響します。
全身のあらゆる部位の母のような場所で、体の芯でとして生殖器系の活動を担う「腎」のはたらきに不具合がでてきてしまいます。

食べ物の選び方

「血」の状態は食べ物との関連が強いです。

特に甘いものやアルコール、揚げ物や味付けの濃いもの、脂身などは血液を濃くドロドロにしてしまう傾向があるため、やはり控えたいものです。
”控えたい”のであって、必要な栄養素でもあります。上手に組み合わせていきましょう。

血液のめぐりが悪くなるのを対策するには、野菜など他の栄養素をバランスよくとることです。肉を食べるときはその3倍の野菜を摂るといいます。


水の飲み方、お米は玄米か白米か、腸内環境を整えるためにヨーグルトなど、あらゆる情報が世間に溢れています。
たとえば、玄米は確かに栄養素が豊富ですが、炊くのが大変とか、胃もたれするという話も聞きます。
「体に良いと聞いたから続ける」のではなく、自分の体に聞いてみるようにしましょう。


また、血は体の中で作っていきます。
薬膳食材の代表はなつめ(大棗)です。婦人の要薬として知られており、丸ごと食べるのがオススメですが、食べやすいチップスになっているナチュラル系の商品もあるのでお試しください。
また、あさり、しじみなどは血の要素として必要なミネラル分となります。





流れを作るには「気」が必要です。気には香りを用います。
気が詰まる、うつうつする、イライラする、落ち込みやすい、カッとなる、不安にあおられる、というのは気の巡りが何かでズレてしまっている症状です。

陳皮(みかんの皮)、レモン、三つ葉、生姜、みょうが、セロリ、バラ、ミントなど、香りに特徴があるものは、
熱を下げる効果があり、頭でっかちに考えてしまう癖や、ストレスを落ち着かせます。

さらに、香りは脳に直接届きます。
アロマとしてミント、レモングラス、カモミール、ラベンダーなどがよく勧められますが、ピンとくる好きなものを見つけてください。


アルコールについてですが、お酒は「百薬の長」と言われます。
日本酒や焼酎といった穀物で作られたアルコールは適量飲むことはむしろ血流を改善し、健康であるいわれます。
ただし、おちょこくらいの少量です。

近年、若い世代ではお酒がほとんど飲めない、という方が増えてきています。
健康的でありますが、必要な時もあるかもしれません。ぜひ、酒蔵などを訪ねてみると美味しい飲みやすい商品があると思いますよ。

もちろん妊娠後は禁酒することを意識しましょう。


適度な運動

大きな筋肉は動かせば全身の血行や気の流れを良くします。

幸せホルモンで知られるセロトニンが分泌されることもわかっています。
おまけに肥満や生活習慣病の予防、冷え性の対策につながります。
疲れている時ほど、体を動かすと全身が目覚めるようにシャキッとしたり、よく眠れたりしますよ。


妊娠を希望しているなら、冷えの状態は大敵です。
冷えにより体の血行が悪くなると卵巣に栄養や酸素が十分に行き届かず、卵巣機能が低下してしまいます。


いまは動画でかんたんなものがあるので、動いて気持ちがいいレベルからスタートしてみてくださいね。
ウォーキングやストレッチ、家事の合間のスクワットなど、無理なく続けられるところから運動から始めてみましょう。

ストレッチでも丁寧にやれば体つきは代わってきます。
何事もそうですが「これをやらねばならない」と思い込むのは、自分で自分ストレスを与えて首を絞めていることになり、気の流れの阻害になりかねません。
楽しい範囲、気持ちがいい範囲でOKです。

自分に向き合ってみる事

婦人科で漢方薬が処方されることが増えてきましたが、生理のトラブルにはピルやホルモン剤が処方されることも少なくありません。
ずっと飲み続けなければならないと思っていたことが、漢方をはじめたら数か月で改善されて薬が減った、ということは珍しくありません。

ですが、生理のトラブル、妊活、妊娠後、出産後の不調、更年期、
それぞれの症状や個性に合わせて根本から治していくことができるのは、漢方と日々の生活習慣が欠かせません。

いろいろな情報や知識を参考にしながら、自分のことは自分が良く分かっているといいですね。
女性特有のホルモンバランスのバランスととるだけでなく、QOLを高めることにつながります。

自分がご機嫌でいられるように、大切にしていきましょう。

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【草漢堂グループ】愛知県内に4店舗ある漢方薬局。
「体の元から健康に」をモットーに漢方の良さ、自然の力をたくさんの方に知ってもらいたい、体感してもらいたい。
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