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自分でできる心の持ち方!自律神経失調症のために自分の力を信じてみませんか?【漢方・鍼灸】

人間の体の機能が正常であるように調整する役割をしている自律神経。関わる2つの神経を正常に保つ方法は発症していなくても、知っておくべきセルフケアです。自分に備わっている力で改善していく方法をみていきます。

自律神経ではたらく2つの神経

自律神経は交感神経と副交感神経の2つの部分から成り立っています。

人間の身体は、朝、起きて活動を始めると交感神経が優位になり、
午後になると徐々に副交感神経がはたらいてきて、
夜暗くなると交感神経のはたらきが弱くなり、
就寝頃に副交感神経が優位になって睡眠で体を休めます。


交感神経は、どきどきの緊張や楽しい興奮、イライラした怒りの感情などの状態を引き起こす活動的な役で、外での活動を中心に担う神経です。
副交感神経は、リラックスや休息の状態へもっていく役で、内部の生体活動を中心に担う神経です。


さらに、人間の体の機能を自動的に調整する役割を担っています。
心拍数、血圧、体温などの基本的な機能を一定に保つための調整をしてくれています。

体の状態や外部環境に応じて、適切な反応をすることで、健康な状態に保ちます。
例えば、暖房が効いた室内から寒い外で出たときに、体がぶるっと反応することも、体温を保つための自律神経のはたらきによるものです。

交感神経と副交感神経の切替、すなわちスイッチのオンオフがうまくいかないと、人間が活動するためのバランスが崩れてしまうのです。

似ている疾患・症状との区別

似ている疾患・症状との区別
自律神経失調と判別が重要なのは、まれにパーキンソン病や自律神経症状を伴う認知症が隠れていたり、甲状腺の機能異常や糖尿病と似た症状が現れがちです。
抑うつ、意欲の低下、不安感などの精神的な症状があるかどうかも注意深く診察します。


うつ病や不安症とも区別が必要です。

自律神経失調症は、交感神経副交感神経の乱れによって発症します。
《身体症状》だるさ、耳鳴り、めまい、手足の痺れ・冷え、ほてり、動悸、食欲低下、下痢・便秘、不眠、頭痛、肩こりなど
《精神症状》イライラする・怒りっぽくなる・不安感や恐怖心におそわれる、記憶力や集中力の低下・やる気が出ない・すぐに悲しくなって落ち込むなど

うつ病は、脳内の神経伝達物質の減少によるものです。
《身体症状》不眠あるいは睡眠過多、食欲低下または増加、体重減少あるいは増加、疲労感、頭痛など
《精神症状》イライラ、不安、焦り、興味や喜びの喪失、注意力や集中力の低下、抑うつ感、意欲の低下など


似ているようで、微妙に違うのが分かりますか?


更年期に似てる?

女性特有の更年期に症状が重複するといわれることがあります。

更年期は、女性ホルモンが減少すると、脳はなんとかしてホルモンを作ろうとしてしまいます。


でも、卵巣はその指令に応えることができなくて脳が混乱し、乱れ、暴走する

その影響を受けて、自律神経のバランスや感情面、免疫系の働きなども一緒に乱れてしまうというわけです。


更年期の症状と自律神経失調症の症状がとてもよく似ているのは、こうした理由からです。


起立性調節障害は?

これは特に、めまいやふらつき、たちくらみ、頭痛、腹痛など様々な症状がでてくる病気です。

先に記述したように、自律神経失調症は交感神経と副交感神経がのバランスが崩れることであらわれます。


朝に活動的になるアクセル役の交感神経がブレーキ役の副交感神経とうまく入れ替わらないと、体は目覚めません。
覚醒しないと朝起き上がることができません。したがって、上体を起こして動いたとしても、めまいやふらつき、頭痛、吐き気など体調不良が出てしまいます。



起立性調節障害の子どもは、体が成長し、ホルモンの変動が大きい思春期に多くみられます。

適切に交感神経と副交感神経を切替することができず不具合が生じ、学校に行けなくなって不登校・・・となってしまいます。



自律神経失調症の4つのタイプ

実は家系的に精神疾患になりやすいとされるから、現代人ならではの事情が絡むタイプまであります。

もともとの体質が原因となって発症するタイプ

本態性型自律神経失調症

生まれつき自律神経のコントロールが苦手、という体質から改善することが必要になってきます。食事、睡眠、運動などを見直して、生活を整えていくので時間はかかります。

家族に自律神経失調症や精神疾患を患っている人が発症する確率が高いといわれます。
わかりやすい症状として、虚弱、低血圧、癇癪持ちという特徴があります

とにかく神経質で少しのことが気になってしまうタイプ

神経症型自律神経失調症

神経質で細かいことに目がいってしまい、周囲の環境や言葉を気にしすぎる人。
人に任せるとこができずに、自分でやらないと気が済まないなら、このタイプかもしれません。

いろんなことに気が付くことは長所なのですが、その分心理的なストレスを強く受けやすく、少しのことですぐに体調にあらわれてしまいます。

周りを気にし過ぎるあまり自分で決断・判断をすることができず、他人への依存度が高いタイプです。
自分を追い詰めてしまって、どんどんネガティブな方へ影響されて不調が出てきます。

ストレスの多い現代人タイプ

心身症型自律神経失調症

社会生活を営んでいれたら、大小あれどストレスは不可避。現代社会の人に最も多いタイプです。
そのストレスを乗り越えることで人は成長したりしますが、小さなことでも積もり積もって長く大きくなれば抱えられなくなってしまいます。


とくに人間関係や仕事関係のストレスは、丸ごと変えることが難しく、長く続き蓄積されます。
コツコツと仕事ができる几帳面で努力家の人に多い傾向があります。感情を吐き出すことが大切です。

追いつめられた現代人タイプ

抗うつ型自律神経失調症


上記の心身症型自律神経失調症がさらに進んだ状態です。
頭痛、めまい、耳鳴り、不眠、食欲のなさ、微熱、気分の落ち込み、やる気のなさ、倦怠感など具体的な症状がはっきりしてきます。

完璧主義で、責任感が強く、愚痴をこぼさず、YESマンで、自分自身も気づかない間にいろんなことを1人で抱え込んでしまう人です。






脱力感は「血流が低下」しているから?

体が重い、起き上がれない、力が入らない、力が抜けてしまう、、、という表現される“脱力感”という症状は自律神経失調症では、比較的良く出てくる症状です。

「血流が不足しているために、筋肉が正常に収縮出来ない」という状態だそうです。


「血流をよくする」って?

「血流」とはなんでしょう?

血圧は血の量と血管の収縮によるものなので血流とは違います。

例えば、冷え性の人が「足先が巡ってないから冷えてる」とか、「温めると巡りが良くなって冷えが良くなる」と言いますよね。


「血」に関しても同じです。全身の巡り方がなにかの影響で悪いのです。


東洋医学・漢方的にいうと、さまざまな診立てができます。

○血液量が足りなくて行き渡らない(血虚)
○どこかに詰まりがあって、せき止めているような箇所がある(瘀血)
○血液は十分にあるが、流す力が不足している(気虚)

自律神経失調症といえる体の状態からすると、“虚”という力が不足している可能性があるでしょう。
その場合は不足しているものを補い、体に入ったものを受け入れて、代謝して、外へ流しだせるような体の状態になれば改善されていくといえます。




自然治癒力は心にもはたらく

東洋医学・漢方では「気血水の巡り」から体の状態を読み取って治療を決めていきます。

ここでいう「治療」というのは、“症状を治していく”というより、“症状を治していく力を支える”というイメージになります。
薬では症状が出ないようにする事も出来ますが、漢方でそれはしません。


自律神経で当てはまるのは「気」です。
漢方でいう「気」とは見えないエネルギーのことで、体・心・外見・内臓・血流などすべてを正常に活動させているものです。


自律神経失調症では、鍼灸の治療を勧められることがありますが、これも漢方と同じ東洋医学です。
人間に元から備わっている本来の正常な状態に戻ろうとする「自然治癒力」を利用します。どんなものか見ていきましょう。

鍼灸の治療法

生理にはお灸がいいと聞くし、肩こりの施術に鍼をすすめられることがあるけど、実際どんなものなのか?

鍼が怖かったり、お灸が熱そうだったり、そんなイメージの方もいるでしょう。
基本的な考え方としては「自然治癒力を高める治療」になります。

ツボへの刺激は「刺激療法」になります。
ストレスを前向きな高揚感に変える脳から分泌される快楽物質「βエンドルフィン」がでてきてくれます。


鍼や灸でツボへ刺激を与え、血液などの循環や内臓、免疫などのはたらきを本来の正常な状態に戻るようにはたらきかけることで体の不調を改善していきます。

何か不調が起きている、どこかが痛い、というのは、どこかで正常な状態が崩れてしまっているためにあらわれると考えます。よって、病名や原因がはっきりしない不定愁訴までも対応ができて、治療も予防も可能です。

神経痛や自律神経などの神経系精神系の不調や、ぜんそく、リウマチ、五十肩、胃腸病、肝機能障害、バセドウ病、糖尿病、性機能障害、月経不順など、あらゆることに向いています。




いますぐできるセルフケア

精神的なことは、自分が変化していくことが必要になってきます。
出来ることから初めて、ちょっと頑張ればできることを目標にしていきましょう。

根がネガティブな人はいない!

自律神経が不安定になると、「怒り」「悲しみ」「不安」「恐れ」「痛み」「不快」といったネガティブなスイッチが入りやすくなります。
本来であれば、ネガティブとポジティブは均衡している、またはポジティブの方が強いのです。


すぐにできる方法として、自分に対しての質問を変えてみませんか?

「あれができない」「これがダメだ」「なんでこうなっちゃうの」「頑張ってみたけどできない」というネガティブな言葉を使っていると、感情が影響されてしまいます。そうではなく、些細なことでも自分を褒めること。

「朝めざまし通りに起きれた!」「挨拶できた!」「会社へ行った!学校へ行った!」「頼まれたものを忘れなかった!」など、特別なことはしなくていいし、合格点は信じられないほど低くてOKです。

褒めるために、自分との約束を作るのもいいです。
「いただきますって言う」とか、「朝カーテンを開ける」とか「靴をそろえる」「自分におはよう」っていうなど、どんなときでもできることがおすすめです。
ちゃんとできたら胸を張って自分を褒めてくださいね。

こうした前向きな行動を繰り返すと、だんだん精神的な在り方に変化があります。



呼吸を整える

自律神経を立て直すには、シンプルな事こそ大切です。


緊張した時には鼓動が早くなって、浅い呼吸になってる経験はありませんか?
疲れるとため息ばかりついていませんか?
その時に深呼吸すると気持ちが落ち着いた経験はありませんか?


呼吸は自分の意志でコントロールできます。例えば、ヨガや瞑想などの呼吸は意図的に深い呼吸をしています。

呼吸が整えば、副交感神経のはたらきが整って、精神的な症状の改善が見込めるようになります。

意識的にゆっくりと時間をかけて、頭のてっぺんから足の指先までをスキャンするように、深く呼吸をしてみましょう。






生活リズムを整えること

朝日を浴びましょう、というのは交感神経と副交感神経をうまく切り替えるために、やはり有効です。

太陽が上ったら起きて、暗くなったら眠るという基本的な生活リズムを整えられるようになること無しには、良くなりません。


他にも、湯船につかること、リラックスできる香りを使うこと、簡単にストレッチをして巡りを良くすること。

スマホやパソコン無しでは生活ができない現代社会ですが、ブルーライトは、目に見える光の波長の中で体内時計を遅らせる効果が最も強い光だと言われています。たくさんの情報を処理することも、光を浴びていることも、自律神経にはマイナスにはたらきます。


病院で処方される代表的なものは、抗不安薬・抗うつ薬です。不安や緊張を取り除いたり、脳の神経伝達がスムーズになるようなサポートします。
さらに、眠りに不安があるときには睡眠導入剤で寝つきを良くしたり、眠りを持続させたりするお手伝い。依存性や、眠気が残るなどの副作用があるため、医師の指示に従うこと。
でもそれだけでは、根本的には治っていきません。

いろいろな工夫を駆使して、セルフケアしていきましょう。

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