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むくみの原因をおさらい!漢方の効果と、必要なカリウムのはたらきとは?

むくみを専門的な用語で「浮腫」といいます。 1日中同じ姿勢をしているときは一過性で一晩で改善されたり、長期的に改善されないときには疾病が潜んでいるかもしれません。

漢方では全身の水の流れを整える「利水剤」を用います。

睡眠不足や睡眠前の飲酒、運動不足、ストレスなども、むくみの原因。女性は男性よりも筋肉量が少ないためむくみが起こりやすいといわれます。

現代社会のむくみ要因

パソコン、スマートフォン、立ち仕事など、ずっと同じ姿勢の状態でいると、ふくらはぎの動きが少なくなります。すると筋肉の収縮作用によるポンプ機能がうまく働かなくなってしまいます。


筋肉が収縮しないと、血管から水分が多く流れ出していってしまい、その結果、脚の血液が心臓に戻りにくくなり、鬱滞してむくみとしてあらわれます。

立ち仕事をしていると重力によって脚に水分が溜まるため、むくむことがあります。
こまめに身体を動かして、血液の流れをよくしてみましょう。


女性の場合、ぴたっとしたきつめの服を着ていると、血管が狭まり、血液の循環が悪くなります。
窮屈な靴やつま先に重心がかかるハイヒールで、足がむくむ要因も同様です。

締め付けむくみだけではなく血行を悪くし、冷えにもなります。自分のサイズにあった衣服や靴を選んで、身につけるようにしましょう。


水分を摂り過ぎると、シンプルに体内の水分量が増えるのでむくみやすくなります。
同様に、塩分の摂り過ぎも原因になります。
逆に摂らなさすぎるのも、体内の水分調節に必要不可欠な栄養素の摂取量も減ってしまい、よくありません。



原因って特定できるの?

検査で分かる疾病であれば、原因も明確になります。
明らかな原因の特定できないむくみも多いのです。

足の腫れやむくみで受診した方の中で3人に2人は明らかな原因が分からないという結果もあります。

むくみ以上に、足が腫れている場合があります。熱を持ったり、痛みを伴うこともあると、下肢静脈瘤や血栓症、リンパ浮腫、皮膚病変、筋内血種などを発症している恐れがあります。

むくみは放置していると重大な疾患につながってしまう恐れがあります。

血液が循環させられなくなってしまって心不全、尿として排出できなくなる腎不全、
足がつるこむら返りから下肢静脈瘤になったり、腎臓からアルブミンが漏れてしまうネフローゼ症候群、
他に膠原病や肝硬変などにつながる可能性があります。
湿疹・かゆみや、乾燥がある場合は、鬱滞性皮膚炎という浮腫かもしれません。

こうした疾患が潜んでいる場合、むくみはなかなか引かず
動悸・息切れ・体重の増減が激しい・尿の量が減る・食欲不振・極度の疲労などの症状があらわれることがあります。

その際は、疑って早めに医師の受診をお勧めします。




第二の心臓「ふくらはぎ」

身体のおよそ6割は水分で、下半身には全体の7割もの血液が集まっています

体内の水分のうち3分の2は細胞内に含まれ、残りは細胞外にあります。

この細胞外の水分がの一部は血液であり、細胞同士の隙間を埋めている水分でもあり、
これが行き来することで栄養を送ったり、二酸化炭素などの老廃物を回収し、心臓へ戻します。


そのためには、ふくらはぎの筋肉が動くこと下半身から心臓に戻し、重力に逆らわなくてはなりません。

これがなんらかの理由でうまく戻らなくなると、細胞間の隙間で水が停滞して足がむくみます。



「なんだか今日は足がだるくて浮腫んでるな~」という日常的な軽いむくみであれば、特に心配しないでください。

隙間時間や”ながら運動”で、足の裏や足首をちゃんと使って歩いたり、つま先や足の上げ下げの運動をすると、
ふくらはぎのポンプ作用で心臓に送り返されるためむくみの解消になります。


むくみの強いときは脚の下に枕やタオルを丸めたものを挟んで、心臓より高く上げて横になるとむくみが引きやすくなります。

一晩経ってむくみが引いていたら一過性のものでしょう。
その原因に気付いて生活習慣を改めれば予防することも可能です。



なんでむくみになるの?

むくみの原因として、血管や細胞内外に水が溜まっている事で起きます。
血管から細胞間へ流れ出る水分が多くなるか、吸収される量が減るとむくみになります。

たとえば膨れ上がると、どこかで静脈がせき止められ、血圧が上昇します。または、血管の浸透圧の影響で水分を血管内に保っておけなくなること。
または、リンパの流れ。または、長時間の同じ姿勢は重力の関係で下肢に水分がたまり、むくみになります。


夜中に足をつる高齢者

高齢者の方によく起きます。
漢方の芍薬甘草湯が即効性があるとされて、よく処方されます。枕元に置いて、つった瞬間に飲んでお守りのようにする方もいます。

夜間に筋肉が急に異常に収縮すると、こむら返りが起こります。

主な症状は、足の表面に血管が浮き出たり、足のむくみや痛み、夜寝ている時につるなどです。血管が浮き出てきたときにコブのように見えることもあります。


日中の運動による適度な負荷、適度な水分を摂り方で予防が可能です。

生理中のホルモンバランス

原因は、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量減少による影響です。

生理中は、生理前に比べてプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が減ります。
分泌量が減ると、自律神経が不安定になり血行が悪くなるため、顔や足がむくんでしまうのです。

エストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量の変化によって月経周期が繰り返されるもので、
生理中だけでなくPMS(生理前症候群)のひとつにも挙げられます。

利尿剤の影響

西洋医学のむくみの治療で代表的なのは「利尿剤」が用いられます。

体の中から過剰な水分を排出するために尿量を増やす方法です。

利尿剤は全身に水分が過剰な場合は効果的ですが、必要な水分までも排出してしまうというデメリットがあります。

そのため、服用中に適切な水分補給が必要となり、脱水症状や電解質のバランスが崩れてしまうという副作用の恐れがあります。


利尿剤が効く浮腫もあれば、効かない場合もあることは念頭に置いておきましょう。潜んでいる疾病によって反応が効果が異なります。


さらに、利尿剤はかえって腎機能を悪化させる可能性もあるのでご留意ください。その場合は塩分やたんぱく質の制限が必要となります。

塩分の摂りすぎ

ジャンクフードや塩分の多い食事や、お酒を飲んだ翌朝に顔が腫れたようにむくんだことはありますか?

なぜそうなるのかというと、塩は、水分を多く取り込む性質があるナトリウムとなって、体内へ運ばれます。つまり、塩分は水を蓄える性質があるということです。

水分や塩分を摂りすぎると、血管内の水分量が多くなり、静水圧が上昇します。



塩分は解毒したり、浄化したり、新陳代謝をうながしたり、
筋肉収縮や、神経伝達をしたり、私たちの健康を保つために欠かせないミネラルですが、
血圧は上がり、腎臓に負担がかかってしまうことにもなります。

塩分を体外へ排出しやすくするには、旬の野菜やイモ類、海藻類などで、カリウムを十分にとることが必要です。

「塩分」を排出するカリウムのはたらき

「塩分」を排出するカリウムのはたらき
現代人の食生活は塩分を摂りすぎる傾向にあるので、塩分過多による健康リスクを抑えるために、ナトリウムの排出を促すカリウムの存在は必要不可欠といえます。

ナトリウムの排出

カリウムは塩分を体外に排出し、ナトリウムの吸収を抑制してくれます。


先に記述したように、むくみは塩分が水分を体内にため込むせいであわられます。

むくみ=水分と思い込んで、水分を控えようと思いがちですが、実は水を飲むことでリンパの流れがスムーズになるため、むくみの解消ができるといわれています。がぶ飲みするのではなく、こまめに飲む方法がオススメです。


水は、体が受け付けやすい温度である常温が最適。

ちなみに水分は、食材にも含まれていますよね。なので、食事直後の水は控えめにしてみる調整もアリありです。

正常な体の動きをさせる

カリウムは、神経伝達や筋肉収縮の正常なはたらきをサポートしています。

不足すると、イライラや倦怠感、不眠の原因になってしまったり、便秘や下痢、むくみなど体の不調を引き起こします。
筋肉の収縮を正常にするということは、足がつりやすいさの改善も見込めるということです。


漢方では「水滞」「痰湿」

漢方では「水滞」「痰湿」といった診立てになります。水の巡りを改善するときには主に「利水剤」を使います。

「利水剤」は、体に水分が滞ったり、溜まって偏っている状態から全身の水分バランスを整える作用。必ずしも尿量やトイレの回数が増えるわけではありません。


体それぞれに適切な水分量と割合があり、それを維持しようとする仕組みが備わっています。
水分が不足していれば喉が渇き、水分が過剰な場合は尿から排泄されます。


漢方的に水の代謝は、「腎」が主るとされており、そこへ「肺・脾」のはたらきが絡んできます。どこかの機能が低下すると水が滞り、むくみが生じやすくなると考えます。

利水作用をもつ生薬には、茯苓(ぶくりょう)や沢瀉(たくしゃ)、猪苓(ちょれい)、防已(ぼうい)、朮(じゅつ)などが挙げられます。


近年、気圧の変化によっておきる頭痛のために「五苓散」が有名になっていますが、これは利水剤の代表格です。
どの利水剤がふさわしいかは専門家が判断します。

利尿剤と利水剤の違いは?

高山病予防や急性症状のために、利尿剤が使われています。

むかしある山で配ることがあったそうですが、トイレが少ない山道では尿意をもよおしてもすぐに行くこととができないので、たいへん不評だったそうです。イメージできますよね?


そこで利水剤である「五苓散」にしてみたところ、高山病予防にもなり、トイレが近くならず好評だった、という話があります。

このように、利水剤は体内の水分を外に出すだけではなく、必要な分は蓄え、過剰な水だけ尿として外へ排泄することができます。

漢方的なむくみの原因

◎胃腸の機能が低下している場合
もともと胃腸が弱かったり、冷たいものの取り過ぎにより胃腸に負担がかかっている場合。
脾胃の消化機能や、運化作用が低下してしまうと、水分代謝も低下してむくみに繋がります。全身や四肢がむくみやすくなります。


◎肺や脾胃は湿気という水が苦手
肺は、外気の影響を最も受けやすく、呼吸によって胸が上下する作用の、体の中のあらゆるものを巡らせます。
湿気で肺が塞がって、脾胃はべたべたしてしまうと、水が停滞し代謝できずむくみとなります。
梅雨の時期などジメッとした状態が苦手です。
おもに、顔やまぶたがむくみやすくなります。


◎冷えがある
「腎陽」という体を温める力が低下している場合、エネルギーが足りなくて水が滞ってしまいます。
「冷え」は長期化しやすく、下半身がむくみやすくなります。また、血行不良でも水が停滞しむくみやすくなります。
この場合は、体を温める漢方で水を動かすエネルギーを補ったり、活血薬を用いて動力をつけることがあります。




最後にむくみチェック!

よく言われるのは、「靴下のあとが残っているか」どうかですね。

肌を触ってみてふわふわぶにぶにする方は、要注意です。


脚のすねの内側、くるぶし、足の甲を10秒押してみてください。
30秒経っても戻らなければ浮腫んでます。

顔は、まぶたに出ます。特に腎臓疾患のときにあらわれるとされています。
縦にそっとつまんでみて、シワが残りますか?

心臓疾患によるむくみは、下腿の頸骨前面の皮膚を5秒間押して、そのへこみの有無で判断します。


押してみて圧迫したときに、痛みや違和感を感じるのであれば他の病気が潜んでいる可能性あり。
いたきもちいいのであれば、血液やリンパ液の流れをよくしましょう。

ひざ裏をマッサージすると気持ちが良くなりませんか?
くぼみをグッと押しほぐしてから、足裏→ふくらはぎ、すねの内側外側→ひざ裏まで気持ちがいい力で流します。さするくらいでもOKです。
太ももの付け根まで流してもいいでしょう。ここが老廃物が溜まりやすい場所です。




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【草漢堂グループ】愛知県内に4店舗ある漢方薬局。
「体の元から健康に」をモットーに漢方の良さ、自然の力をたくさんの方に知ってもらいたい、体感してもらいたい。
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草漢堂グループHP